だしパックの裏面に「酵母エキス」や「調味料(アミノ酸等)」という表示を見つけて、これは無添加なのかな、と迷ったことはありませんか。
無添加の出汁を選びたいときは、原材料にだし素材が並び、調味料(アミノ酸等)や酵母エキスが入っていないかを裏面で確かめるだけで、だいじょうぶ。むずかしい知識がなくても、スーパーや身近なお店で見つかります。
この記事でわかること
- 無添加の出汁を原材料表示で見分けるコツ
- 「無添加」と書いてあっても確かめたいポイント(化学調味料・酵母エキス)
- スーパー・通販で買えるおすすめ9選
- だしパック・顆粒・粉末の違いと、手作りという選び方
目次
出汁の無添加とは?市販のだしに入りやすい成分

先にひとつ知っておくと選びやすいのが、市販のだしにはうま味を補うための成分が加えられているものがあることです。それ自体は珍しいことではありません。
無添加の出汁を選ぶときに、気になる方が裏面で確認するのは、次のような名前です。
- 調味料(アミノ酸等)(うま味を補うために加えられるもの。いわゆる化学調味料)
- たんぱく加水分解物(うま味やコクを足すための成分)
- 酵母エキス(こちらもうま味を出すための成分)
このうち調味料(アミノ酸等)は食品添加物です。一方で、たんぱく加水分解物と酵母エキスは添加物ではなく食品に分類されるもの。同じ「うま味を足す成分」でも、扱いが少し違います。
どれも使用が認められている成分で、それ自体がすぐに体に悪いというものではありません。ただ、かつお節や昆布など、だし素材そのもののうま味で味わいたいと考える方にとっては、確認しておきたい目安になります。
無理に身構える必要はありません。気になるかどうかは人それぞれですし、好みの問題でもあります。まずはかつお節・昆布・煮干しなど、知っている食材が中心になっているかを見てみる。それが、自分に合う無添加の出汁を見つける最初の手がかりになります。
無添加の出汁の選び方|原材料表示の見分け方

無添加の出汁を選ぶとき、いちばんの決め手になるのが原材料表示です。見るポイントは、大きく3つあります。
① 原材料がだしの素材だけでできているか
かつお節・昆布・煮干し・椎茸・あごなど、だしの食材名が並んでいるほどシンプルです。
② うま味調味料・酵母エキスが入っていないか
調味料(アミノ酸等)・たんぱく加水分解物・酵母エキスの表示がなければ、だし素材のうま味を活かした一品を選ぶ手がかりになります。
③ 食塩や砂糖が加えられていないか
だし本来の味を活かしたいときは、食塩無添加のものを選ぶと、料理に合わせて自分で味をととのえやすくなります。
ここで知っておきたいのが、「化学調味料無添加」と書いてあっても、酵母エキス不使用とは限らないということ。調味料(アミノ酸等)は使っていなくても、うま味を補うために酵母エキスが入っていることがあるんです。
くりかえしになりますが、酵母エキスは悪いものではありません。それでも「だしの素材だけで作られたものを選びたい」と考えるなら、化学調味料の表示に加えて、酵母エキスの有無も見ておくと安心です。
これがまさに、間違えやすいところ。同じブランドでも、だし素材だけの「無添加タイプ」と、調味料を加えた「味つけタイプ」が並んでいることがあります。パッケージの雰囲気が似ていても中身は別物なので、最後はやっぱり裏面の原材料表示。ここを見ておくと、迷いにくくなります。
スーパーで買える無添加の出汁おすすめ9選

ここからは、無添加の出汁を9品紹介します。化学調味料はもちろん、酵母エキスも使っていない、だし素材を活かしたものを中心に選びました。スーパーで見つかるものを中心に、通販で探しやすいものもあわせています。
なお白だしは、だしに食塩やしょうゆで味つけした調味済みの商品なので、原材料の確認ポイントもあわせて紹介します。執筆時点で確認できた原材料情報をもとにしていますが、商品によって内容が変わることがあるので、購入前に公式サイトや店頭の表示も確かめてみてください。
| 商品 | タイプ/ポイント |
|---|---|
| ① かね七 料亭仕込み 天然だしの素パック ★わたしの愛用品 |
だしパック/鰹節・いわし煮干し・昆布・椎茸・あじ煮干しの天然素材100%。食塩・うま味調味料・保存料すべて不使用で、原料の産地まで明記 |
| ② CGC 無添加天然だしパック ★わたしの愛用品 |
だしパック/かつお節と昆布だけのいちばんシンプルな構成。食塩・化学調味料不使用。地域スーパーのプライベートブランド |
| ③ ビオラル 有機白だし ★わたしの愛用品 |
白だし/薄口でだしのうま味が立つ。薄めるだけでつゆや煮物に。ライフのオーガニックPB(※白だしは商品により酵母エキス入りもあるため表示を確認) |
| ④ ビオラル 国産素材だけで作ったあご入り鰹和風だし | だしパック/鰹・うるめ・宗田・鯖・昆布・椎茸・飛魚(あご)の7種の国産素材。調味料不使用であご出汁の香りが豊か |
| ⑤ オリッジ イブシギンのしぜんだし | 粉末/鰹荒節と昆布のみ・食塩不使用。粉末で溶けやすく、離乳食にも使いやすい |
| ⑥ マエカワテイスト 天然だしパック特撰 | だしパック/かつお・昆布・煮干し・椎茸。食塩・化学調味料・酵母エキス・保存料すべて不使用 |
| ⑦ 無印良品 国産素材を使っただしパック かつおと昆布 | だしパック/かつお節と昆布を中心とした国産素材。全国の店舗とネットで手に入れやすい |
| ⑧ ヤマキ 鰹節屋のだしパック(天然素材100%) | だしパック/3種のかつお節・国産いわし煮干し・道南産真昆布の調味料不使用タイプ。スーパーで手に入りやすい(※「割烹だしパック」は別の味つけタイプ) |
| ⑨ うね乃 粉だし(かつお) | 粉末/薩摩産の本節を粉末に。食品添加物・食塩不使用。京都の老舗だし屋(1903年創業) |
わたしがふだんよく使うのは、かね七の料亭仕込みと、地域スーパーのCGC 無添加天然だしパックです。どちらも食塩まで無添加で、だしの素材そのものの味がよくわかります。薄口のおつゆが好きなときは、ビオラルの有機白だしを薄めて使うこともあります。
最初はそう思うかもしれません。でも、だしを濃いめにとってお塩をひとつまみ、おしょうゆを数滴たらすだけで、お蕎麦やおうどんのおつゆになります。味つけを自分でできるぶん、料理に合わせて自由に調整できるのが、食塩無添加のいいところです。
だしパック・顆粒だし・粉末だしの違いと使い分け

無添加の出汁を探していると、だしパック・顆粒・粉末と、いろいろなタイプがあることに気づきます。それぞれ、向いている場面が違います。
- だしパック:素材をパックごと煮出すタイプ。だしがらも出るぶん、素材そのままのうま味と香りが出ます。無添加のものが見つけやすいのも、このタイプ
- 粉末だし:素材を粉にしたもの。そのまま溶けるので、お味噌汁にもふりかけにも使えます。うね乃やオリッジのように、素材だけの無添加が選びやすいです
- 顆粒だし:お湯にさっと溶けていちばん手軽。ただし手軽さを出すために、酵母エキスや調味料が入っていることが多いタイプでもあります
顆粒だしのすべてに入っているわけではありませんが、「化学調味料無添加」とうたう顆粒だしでも、酵母エキスでうま味を補っているものは少なくありません。手軽さで顆粒を選ぶときほど、原材料表示を見ておくと安心です。
和風だしにくらべると数は少なめですが、無添加の中華だしもあります。中華だしはうま味の効いた味づくりのものが多いので、選ぶときは和風だしと同じ目線で、調味料(アミノ酸等)や酵母エキスの表示を見てみてください。見分け方の考え方は、だしの種類が変わっても同じです。
出汁を手作りするという選び方

無添加の出汁を取り入れる方法は、市販品を選ぶだけではありません。だしを自分で取るという選び方もあります。
市販のだしやめんつゆは、味つけが自分の好みに合わないこともあります。わたしも甘さや塩けが好みに合わず、いつのまにか自分でだしを取るようになりました。
といっても、むずかしいことはしていません。無添加のだしパックでだしを取り、おしょうゆとお塩で味をととのえるだけ。わたしは関西風の薄いお出汁が好きなので、だしを強めにして、おしょうゆは控えめにしています。濃いめにとっただしに、お塩とおしょうゆを少し。それだけで、好みのおつゆに近づきます。
毎回ていねいに取らなくても、だいじょうぶ。だしパックを水から煮出すだけでも十分ですし、忙しい日は無添加の白だしを薄めて使う手もあります。白だしは薄口でだしのうま味が立つので、つけつゆにも煮物にも使えて便利です。
市販の手軽さも、手作りの自由さも、その日の気分で選べます。どちらが正しいということはありません。無理なく続けられる方法が、いちばん自分に合っています。
無添加の出汁でよくある質問
酵母エキスは体に悪いの?
酵母エキスは食品添加物ではなく、食品に分類されるうま味成分です。すぐに体に悪いというものではありません。気になるかどうかは好みの範囲。「だし素材だけのものを選びたい」と思うときに、表示を見て選ぶ目安にできます。避けるべき悪いものと決めつけず、気になる方は原材料を確認する、くらいの距離感でよさそうです。
無添加の出汁は離乳食に使ってもいい?
食塩や調味料が入っていない、だし素材だけのものを選ぶ、という考え方は変わりません。オリッジのイブシギンのしぜんだしのように、鰹節と昆布だけで食塩不使用のものは、離乳食にも使いやすいです。使う際は月齢に合うか、食塩や調味料、アレルギーのもとになる原材料がないかを確認したうえで、少量から取り入れると安心です。
だしを手作りするのは大変じゃない?
無添加のだしパックを水から煮出すだけでも、十分なだしが取れます。だしがらは、しょうゆで煮てふりかけにすることもできます。毎日ていねいに取らなくても、できる日にできる範囲で。忙しい日は無添加の白だしを薄めて使うなど、肩の力を抜いて取り入れられます。
「無添加」と書いてある白だしを選べば安心?
白だしは、だしのうま味を立たせるために酵母エキスを使っているものもあります。「無添加」と書かれていても、何が無添加なのかは商品によって違うので、化学調味料だけでなく酵母エキスの有無も原材料表示で確かめると、より自分の希望に近いものを選べます。
まとめ|原材料表示と、自分に合う出汁選び
無添加の出汁は、原材料表示を見れば、スーパーや身近な店舗でも選べます。
- かつお節・昆布・煮干しなど、だし素材の食材名が中心で、調味料(アミノ酸等)や酵母エキスの表示が見当たらないものは、だしの味を活かした出汁を選ぶ手がかり
- 「化学調味料無添加」でも酵母エキスが入っていることがある。だし素材だけのものを選びたいなら、酵母エキスの有無も見ておく
- だしパック・粉末・顆粒で向き不向きがあり、手軽な顆粒は調味料が入りやすい。市販が好みに合わなければ、手作りや白だしを薄める選択肢もある
あれもこれも避けなければ、と気負わなくてだいじょうぶ。自分に合う出汁を、自分らしく選べると、いつものお味噌汁や煮物が少し心地よくなります。今日のひと品の裏面を、ひっくり返してみるところから始められます。
だしを使うめんつゆや、台所まわりの記事も、あわせてどうぞ。
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