パッケージはどれも体に良さそうで、本物がどれかわからない…
パッケージはどれも体に良さそうで、迷ってしまいますよね。でも、裏ラベルの3か所(原材料名・工程・栄養成分表示)を見るだけで、本物の天然塩は見分けられます。むずかしい知識がなくても、スーパーや身近なお店でちゃんと選べます。
この記事でわかること
- 精製塩・再製塩・天然塩の見分けどころ
- 裏ラベルで本物の天然塩を選ぶコツ
- スーパーで買えるおすすめ10選
- 毎日づかい・仕上げ・茹で用の使い分け
目次
おすすめの天然塩を選ぶ前に|精製塩・再製塩との違い

実は塩は、つくり方によって大きく3つのグループに分かれているんです。
| 精製塩 | 再製塩 | 天然塩 | |
|---|---|---|---|
| 原料 | 海水 | 輸入天日塩+海水 | 海水のみ |
| 工程表示 | イオン膜、立釜 | 溶解 | 天日、平釜 |
| ミネラル | ほぼ残らない | やや残る | 残る |
精製塩|イオン交換膜でつくられる「食塩」
スーパーで一番安く売られているのが精製塩です。
海水を「イオン膜」という電気の力で濃縮してつくられ、成分のほとんどが塩化ナトリウム。
さらさらして使いやすい一方、海水に含まれるマグネシウムやカルシウムはほぼ残っていません。
パッケージの工程欄には「イオン膜、立釜」と書かれています。
再製塩|輸入した天日塩を溶かしてつくり直した塩
メキシコやオーストラリアの天日塩を水や海水で溶かし、再び結晶させたのが再製塩です。
商品によっては、にがりを加えて仕上げられています。
伯方の塩や赤穂の天塩がこのグループ。
工程欄には「溶解」という言葉が入ります。
精製塩よりミネラルは残っているものの、原料は輸入塩。
国産海水100%の天然塩とは区別されています(溶かし直す前の輸入天日塩そのものは、現地でつくられた天日塩です)。
天然塩|海水を天日や平釜でじっくり結晶させた塩
海水だけを原料に、太陽と風で乾かしたり(天日)、開放釜でゆっくり煮詰めたり(平釜)してつくられるのが、いわゆる天然塩です。
海水のマグネシウム・カルシウム・カリウムが結晶の中に残り、塩からさの中にほのかな甘みや旨みを感じられます。
ここで、意外な事実をひとつ。実は塩のパッケージには「天然塩」「自然塩」と表示してはいけないルールがあるんです(食用塩公正競争規約)。
だからこそ、パッケージの言葉ではなく、裏ラベルの「工程」を見て選ぶ方法を知っておくと迷いません。
次でくわしく紹介します。
(参考:食用塩公正取引協議会「食用塩の表示に関する公正競争規約」)
本物の天然塩を見分ける3つのポイント

チェックするのは3か所だけなんです。
- ① 原材料名…「海水」だけ
- ② 工程…「天日」「平釜」とある
- ③ 栄養成分表示…マグネシウムに数値がある
ポイント① 原材料名が「海水」だけの天然塩を選ぶ
まず原材料名の欄を見ます。本物の天然塩は、原材料が「海水」のみ。とてもシンプルです。
「天日塩(輸入)」と「海水」が並んでいたら、輸入塩を溶かし直した再製塩だと見分けられます。
ポイント② 工程に「天日」「平釜」とある天然塩を選ぶ
次に、工程の欄を確認します。「天日」または「平釜」とあれば、ミネラルを残す昔ながらの製法です。逆に「イオン膜」「立釜」「溶解」とあれば、精製塩や再製塩のグループ。
この工程表示は業界のルール(公正競争規約)で定められていて、ほとんどの市販塩に書かれています。
一番確実で、安心して選べる見分け方です。
ポイント③ 栄養成分表示でマグネシウムの数値を見る
最後に、わたしがいつも実践しているチェック方法をひとつ。栄養成分表示で、ナトリウム以外のミネラル(マグネシウム・カルシウム・カリウム)の数値を見ます。
ポイント①②を満たす塩なら、多くの場合ここにマグネシウムなどの数値が入っています。一方、精製塩はほぼ0。
並べて見比べると、違いがはっきり数字に表れていて驚きます。
数値だけで天然塩と確定できるわけではありませんが、「ミネラルが残っているか」を数字で確かめられる、心強い補助チェックなんです。
スーパーで買えるおすすめ天然塩10選

ここからは、スーパーやカルディなど身近なお店で買えるおすすめの天然塩を10個紹介します。
選んだのは、海水だけを原料に、ミネラルを残すつくり(天日・平釜、または海水の成分を生かす独自製法)の塩。
並び順は、スーパーで長く愛される定番から、身近なプライベートブランド、輸入食品店の塩へと続きます。
| 商品名 | 産地 | 製法 |
|---|---|---|
| ① 青い海 沖縄の海水塩 | 沖縄・糸満 | 平釜 |
| ② ぬちまーす ★わたしの愛用品 |
沖縄・宮城島 | 独自製法 |
| ③ 雪塩 | 沖縄・宮古島 | 独自製法 |
| ④ 海の精 あらしお ★わたしの愛用品 |
東京・伊豆大島 | 天日+平釜 |
| ⑤ トップバリュ 瀬戸内のしお ★わたしの愛用品 |
瀬戸内 | 平釜 |
| ⑥ ビオラル 沖縄の海水で作った塩 | 沖縄 | 平釜 |
| ⑦ 天海の平釜塩 | 高知・室戸 | 平釜 |
| ⑧ 屋我地島の塩 ★わたしの愛用品 |
沖縄・屋我地島 | 伝統製法 |
| ⑨ ゲランドの塩 | フランス | 天日 |
| ⑩ マルドン シーソルト | イギリス | 平釜 |
① 青い海 沖縄の海水塩(沖縄県・糸満)
沖縄・糸満の海水を平釜でじっくり煮詰めた、定番の平釜塩です。
500gで700円前後と、天然塩の中では手に取りやすい価格。
長く愛されてきた定番の安心感があり、毎日の料理に気兼ねなく使えます。
- 原材料:海水(沖縄県糸満沖)
- 容量・参考価格:500g・700円前後
- 買える場所:スーパー、自然食品店
② ぬちまーす(沖縄県・宮城島)
沖縄の海水だけを霧状にして、水分だけを飛ばす独自製法(常圧瞬間空中結晶製法)でつくられます。
厳密には天日・平釜ではないものの、海水100%で、海水由来のミネラルを生かすつくり。
粉雪のようなパウダー状で、まろやかな塩からさが特徴です。
- 原材料:海水(沖縄県宮城島)
- 容量・参考価格:111g・700円前後
- 買える場所:スーパー、ドラッグストア、成城石井など
③ 雪塩(沖縄県・宮古島)
宮古島の地下海水を原料にした、さらさらのパウダー塩。
ぬちまーすと同じく海水のミネラルを生かす製法で、沖縄土産の定番。
わたしも旅行のお土産でいただいて以来、何度もリピートしているお気に入りです。
- 原材料:海水(沖縄県宮古島)
- 容量・参考価格:60g・400円前後
- 買える場所:スーパー、ネットスーパー(Green Beansなど)
④ 海の精 あらしお(東京都・伊豆大島)
伊豆大島の海水を、天日と平釜の組み合わせでじっくり結晶させた塩です。
工程欄は「天日、平釜」のお手本のような表示。
しっとりした粗塩タイプで、おにぎりや漬物との相性が抜群です。
- 原材料:海水(伊豆大島近海)
- 容量・参考価格:170g・500円前後
- 買える場所:成城石井、自然食品店、Green Beansなど
⑤ トップバリュ 平釜焚き海水にがりの入った瀬戸内のしお(イオン)
ここからは、いつものスーパーで出会えるプライベートブランドの塩。実はイオンのPBにも平釜塩があるんです。
瀬戸内の海水を平釜で焚き上げ、にがりを残した塩が、1kgの大容量で手に入ります。
わたしも日常づかいにしていますが、この内容でこの価格は正直すごいと感じています。「天然塩は高い」というイメージが変わる1袋です。
- 原材料:海水(瀬戸内)
- 容量・参考価格:1kg・400円前後
- 買える場所:イオン、Green Beans
⑥ ビオラル 沖縄の海水で作った塩(ライフ)
スーパー「ライフ」のオーガニック系ブランド・ビオラルの平釜塩です。
沖縄の海水を平釜でじっくり煮詰め、木箱でゆっくり脱水。
やわらかな粒で、とがりのないやさしい塩気です。
PBなので500gで1,000円弱と続けやすい価格になっています。
わたしもビオラルの売り場をのぞくたびに、気になる商品がないかチェックするのが楽しみのひとつ。この塩も、ミネラルを感じるまるみのある塩気が気に入ってリピートしています。
- 原材料:海水(沖縄)
- 容量・参考価格:500g・950円前後
- 買える場所:ライフ(ビオラルコーナー)、Amazon
⑦ 天海(あまみ)の平釜塩(高知県・室戸)
室戸岬の沖合から汲み上げた海洋深層水を、平釜で結晶させています。
にがりを含んだしっとりタイプで、和食全般と好相性。
オーケーなどのスーパーでも見かける、入手しやすい平釜塩です。
- 原材料:海水(室戸海洋深層水)
- 容量・参考価格:400g・500円前後
- 買える場所:オーケー、スーパー、ネット通販
⑧ 屋我地島の塩(沖縄県・屋我地島)
沖縄本島北部、屋我地島の伝統製法でつくられる海塩です。
ほんのり赤みがかった結晶と、やさしい旨みが特徴。
沖縄フェアなどでスーパーに並ぶことも多い塩です。
- 原材料:海水(沖縄県屋我地島)
- 容量・参考価格:100g・600円前後
- 買える場所:スーパー(沖縄フェア)、ネット通販
⑨ ゲランドの塩(フランス・ブルターニュ)
フランスの塩田で、太陽と風だけで結晶させた天日塩です。
ミネラル分による淡いグレーの色合いが特徴。
わたしはいただき物で出会って以来、サラダや料理の仕上げ用にしています。
粒の食感と旨みが、シンプルな野菜をごちそうに変えてくれる塩です。
- 原材料:海水(フランス・ゲランド塩田)
- 容量・参考価格:500g・700円前後
- 買える場所:カルディ、成城石井、輸入食品店
⑩ マルドン シーソルト(イギリス・エセックス)
イギリスの老舗が平釜でつくる、ピラミッド型のフレーク塩です。
指でつぶせるほど繊細な結晶で、パリッとした食感が楽しい仕上げ塩。
お肉のグリルや焼き野菜に少しのせるだけで、お店のような一皿になります。
- 原材料:海水(イギリス・エセックス州)
- 容量・参考価格:125g・700円前後
- 買える場所:カルディ、成城石井、輸入食品店
おすすめ天然塩の使い分け|毎日づかい・仕上げ・茹で用

おすすめは、性格の違う塩を2つ用意して使い分けること。毎日の料理で出番の多い手頃な塩と、少量でいきる少しいい塩。この2本立ての考え方を紹介します。
毎日の味付けには、大容量の平釜塩
スープや煮込み料理、炒め物、下ごしらえ。出番が一番多い塩こそ、気兼ねなく使える大容量タイプが向いています。
瀬戸内のしお(1kg)や青い海(500g)なら、毎日の出番にも惜しくありません。
いい塩は値段が高いと思われがちですが、PBや大容量を選べば意外と手が届きます。
まずは出番の多いこの1袋を、手頃で、原材料と工程に納得できる塩に変えるのが第一歩です。
仕上げ・サラダには、薄い結晶のフレーク塩
ゲランドの塩やマルドンのようなフレーク・粒タイプは、食べる直前にひとつまみ。
といっても、岩塩のようにガリッと硬い粒とは別物。厚みが薄くて軽い結晶だから、口の中でサクッとほどけます。
結晶をそのまま散らすこともありますが、基本は指先でパリパリッと好みの大きさに潰しながら使います。
軽く潰せるのは結晶が薄いからこそ。そのぶん、取り扱いがデリケートな塩でもあります。
なかでもマルドンに代表されるピラミッドソルトは、海水が結晶になる過程で自然に四角錐の形に育った希少な塩です。
カルパッチョやサラダ、焼いたお肉にのせると、粒がはじける食感と一緒に旨みが広がります。
仕上げ塩は、一度に使う量がほんの少し。少しいい塩を選んでも1袋が長く持つので、ほかの調味料ほどお金をかけずに味の違いを楽しめます。
しかも塩は、品質がほとんど変わらないため、賞味期限の表示自体がない食品です。
湿気やにおい移りにさえ気をつければ、お気に入りの1袋を期限に追われることなく、ゆっくり大切に使えます。
パスタや野菜を茹でるなら、輸入の天日塩が手頃
ここまでの2本立てに、もう1枠。たっぷりのお湯に塩を入れる茹で物には、イタリアの天日塩が便利です。
シチリアやサルデーニャの天日塩は1kg入りで手頃に売られていて、カルディでも手に入ります。
イタリア語でSale Grosso(サーレ・グロッソ=大粒の塩)と呼ばれる、4〜5mmほどのしっかりした結晶。湿気を吸いにくく、ミルで挽いて使えるのも便利なところです。
仕上げ用の薄いフレークとは対照的に、たっぷり使う茹で塩には、この扱いやすさがちょうど合います。
茹で用と味付け用を分けておくと、それぞれの塩を役割で気持ちよく使えます。
天然塩のQ&A|よくある疑問にお答えします

最後に、天然塩について聞かれることの多い疑問をまとめました。
買う前のモヤモヤを、ここで解消できます。
Q1. 伯方の塩や赤穂の天塩は天然塩ではないの?
工程に「溶解」が入る再製塩のグループです。ただ、輸入の天日塩を原料ににがりを加えていて、精製塩よりミネラルは残っています。
決して悪い塩ではなく、「国産海水100%の天然塩とはつくりが違う」というのが正確なところです。
この記事の10選は、原材料と工程の表示で選びたい方に向けたラインナップにしています。
Q2. 高い塩ほどいい塩なの?
そんなことはありません。実際、トップバリュの瀬戸内のしお(1kg・400円前後)のように、手頃な価格の平釜塩があります。
値段ではなく、工程と栄養成分表示で選ぶのが天然塩選びのコツです。
予算で諦める必要はなく、選択肢はまだまだあります。
Q3. ミネラルが多い塩ほど体にいいの?
塩のミネラル量は商品によって差がありますが、調味料として使う量はわずかです。
ミネラル摂取の主役はあくまで毎日の食事。
塩は「海水の成分が残った、味わいのある調味料」として選ぶのがちょうどいい距離感です。
健康効果を期待しすぎず、おいしさで選んでみてください。
なお、天然塩も主成分は塩化ナトリウム。おいしいからと量を増やすのではなく、いつもの塩をおきかえる使い方がおすすめです。
Q4. 今ある食卓塩は捨てるべき?
捨てなくて大丈夫です。食卓塩はさらさらで湿気にくく、塩もみや掃除など出番はあります。
使い切るあいだに、次の1袋を天然塩にしてみる。それくらいの気軽な切り替えで十分です。
まとめ|おすすめの天然塩は裏ラベルで選べば失敗しない
スーパーで買えるおすすめの天然塩10選と、本物の見分け方を紹介しました。
- 塩は精製塩・再製塩・天然塩の3グループ。違いは「工程」欄でわかる
- 本物の天然塩は原材料が海水のみ+工程が「天日」「平釜」
- 栄養成分表示のマグネシウムに数値が残っているかも要チェック
塩売り場で裏ラベルをくるっと返す、その10秒で選ぶ塩が変わります。
次の買い物で、気になった1袋から試してみてください。
裏ラベルで本物を選ぶ習慣は、塩以外の食品にも役立ちます。はちみつ・パン・お米・梅干しの選び方も、あわせてどうぞ。
続きを見る 続きを見る 続きを見る 続きを見る 続きを見る 続きを見る
はちみつの本物はどれ?スーパーで買えるおすすめ10選|見分け方も解説
無添加パンおすすめ7選|取り寄せで買える本物の完全無添加パン
プラスチック米の見分け方|噂の真相と安全なお米の選び方
梅干し無添加おすすめ8選|スーパー・市販で買える本物の選び方
塩化マグネシウム風呂は危険?効果・デメリットと上手な入り方
雪塩は体に悪い?にがり成分のリスクと安心な使い方